「高齢者の『食欲不振』が命を左右する!? - 脱・見過ごしで守る健康寿命」

2025年9月28日 更新

みなさんこんにちは!
東麻布にあるストレッチ整体&パーソナルトレーニングジムCoCoDakara Body Design麻布十番店 東舘です。

今回は、食欲に関する研究がありましたので、みなさんにシェアさせていただきます。

高齢者における食欲不振(アノレキシア)は“年を取れば仕方ない”と受け止められがちですが、最新のシステマティックレビューでは、実は見逃してはいけない重大な健康リスクと分かっています。この記事では、65歳以上の高齢者において食欲不振がどのように栄養障害(低栄養)や死亡率の上昇と関係するかを、初心者向けにわかりやすく解説します。





1. 食欲不振とは?高齢者に多い理由

食欲不振やアノレキシアは「食べる量が減る」「食べる興味がなくなる」状態を指します。
高齢者で多く見られる理由としては、以下のような複合的要因があります。

  • 味覚や嗅覚の変化による「食べたい」という感覚の減少。
  • 消化機能の低下により、少量でも満腹感を感じやすい。
  • 慢性疾患や薬の副作用による食欲減退。
  • 孤独感や鬱といった心理的要因。

これらの要因が重なることで、本人の意思に関係なく食欲不振が起こりやすくなります。
「ただの加齢現象」と片付けてしまうのは危険で、食欲不振は体全体の健康に大きな影響を与える可能性があります。



2. システマティックレビューによる調査方法

今回の総説では、2011年~2021年に発表された英語論文の中から「65歳以上」で「食欲不振」の報告がある研究58件を厳選し、地域(コミュニティ、入院、施設など)や調査方法(質問紙や自己申告等)、結果の差異を総合的に検証しました。

主な特徴は以下の通りです。

  1. 調査地域はヨーロッパやアジアが中心。
  2. 大半は地域在住高齢者を対象。
  3. 評価方法はSNAQなどの質問紙が多いが、統一はされていない。

このように、複数の研究を総合的に検討することで、より信頼性の高い知見が導かれています。



3. 食欲不振が及ぼす影響

食欲不振が続くことで、体にどのような影響が出るのでしょうか。
システマティックレビューの結果から見えてきた大きなリスクを3つに分けて解説します。



3-1. 低栄養(マルニュートリション)との関連

食欲不振を訴える高齢者は、食欲が保たれている人と比べて明らかに低栄養リスクが高いことが報告されています。
食事量の減少は、タンパク質やビタミンなどの必須栄養素不足につながり、以下の問題を引き起こします。

  • 筋力の低下によるフレイル化。
  • 免疫力の低下による感染症リスクの上昇。
  • 疾病の重症化や回復の遅延。

低栄養は単なる「痩せている」という状態ではなく、体の維持に必要なエネルギーや栄養が足りない深刻な健康問題です。



3-2. 死亡率の上昇

58件の研究のうち死亡率に注目した18件の研究では、その94%(17件)において「食欲不振があると死亡リスクが高まる」という結果が示されました。
これはがん患者だけでなく、慢性疾患を抱える高齢者や施設入所者、入院患者など、幅広い対象に当てはまる傾向です。

食欲不振は「寿命に直結するリスクサイン」として考えるべき重要な指標といえます。



3-3. 他の健康リスクとの関連

食欲不振がもたらす影響は低栄養や死亡率だけではありません。
以下のようなリスクも報告されています。

  • 転倒や骨折のリスク増加。
  • 認知機能の低下。
  • 生活の質(QOL)の低下。

これらは高齢者の自立生活を妨げ、介護依存度を高める要因となります。



4. 予防・早期発見の重要性

高齢者の食欲不振は「よくあること」と軽視されがちですが、実際は放置すれば命に関わる場合もある深刻なサインです。
最新の研究では、食欲不振の早期発見と対策が、以下の点で有効と示されています。

  1. 健康寿命の延伸。
  2. 医療費・介護費用の削減。
  3. 転倒や感染症など二次的リスクの予防。

日常的に食欲の有無を確認することは、家族や介護者にとって最も身近で有効な健康チェックになります。



5. 医療・介護現場での課題と今後

現状では食欲不振の評価方法に統一性がなく、施設や医療機関ごとにバラつきがあります。
そのため、次のような取り組みが求められています。

  • 統一的なスクリーニングや診断法の確立。
  • 「高齢者の食欲不振は避けられない」という固定観念の払拭。
  • 日常的な声かけや観察の徹底。
  • 食事内容・環境調整、心理的サポート、薬剤調整など包括的な対応。

こうした工夫により、より多くの高齢者が「食べる楽しみ」を持ち続けられる環境づくりが可能になります。



6. まとめ:見逃さないことが命を守る

このレビューの結論はシンプルです。
「高齢者の食欲不振は、低栄養と死亡率上昇に直結する」
ちょっとした食事の変化を見逃さず、医療・介護・家族が連携して対応することが重要です。

食欲は健康のバロメーターです。
毎日の観察と声かけが、高齢者の命と生活の質を守る第一歩になります。



参考文献
📖 Association of anorexia/appetite loss with malnutrition and mortality in older populations: A systematic literature review



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2025年9月27日 公開
2025年9月28日 更新